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執筆者の写真cubs and bubs

もうすぐおにいちゃんになる君へ

皆様、こんにちは。Fです。


実は私、2歳半の息子がいるのですが、只今妊娠中で、臨月です。

見た目が大きすぎるのか双子ちゃんかと間違われることがしばしばありますが、単胎妊娠です(笑)


あと約3週間でお兄ちゃんになる息子への想いを手紙にして綴ってみました。名前の部分を『君』としました。『あなた』と『君』と違う二人称が混在して気持ちが悪いかもしれませんが、ご了承ください。


それでは、恥ずかしながらですが、手紙の一部を少し公開してみようと思います。

長いですが、読んで頂ければ幸いです。






『君へ。


ママの大切な君。ママとパパにとって、あなたは世界で一番大切な宝物です。


最近、ママの大きくなったお腹をなでてくれたり、キスしてくれたり、何となく赤ちゃんの存在を分かってきてくれるようになりました。


普段は優しくてニコニコ笑っているあなたですが(親バカかな)、数カ月前からイヤイヤ期がやってきて、なんでも「やだやだ」と言って、ママが困ってしまうこともあります。もしかしたら私が思うよりも、もっと前に赤ちゃんの存在に気付いて、一人っ子でなくなる苛立ちもぶつけているのかもしれないと思っています。


突然ですが、まずは君の出産時のお話をしようと思います。

十月十日ハッピーな気分であなたを待ち構えていたわけではありませんでした。実は、出産前、ママの体の不具合やあなたの腎臓の大きさなどで不安に苛まれる毎日でした。初めての出産ということで、ナーバスになっていたのかもしれません。


2016年4月、心配をよそに丈夫に生まれてきてくれました。ママは初めてあなたを産んでママになりました。


分からないことばかりで、周りに頼ってばかりの新米ママです。色んな情報に振り回されて、どれを信じていいのか分からない毎日。パパや周りの人の些細な一言に傷つき、涙したこともありました。今になったら、ホルモンバランスが崩れていたと思えるのですが、当時は大げさに物事を捉えて自己嫌悪に陥ってばかりでした。また、いくらたっても寝てくれないあなたに、自分を責めたりしました。『ママとして失格』だと自分で自分にレッテルを張っていました。ダメなママでしたね。今となっては、もっと子育てを楽しめばよかったと後悔しています。


でも、全てこの経験があったから、二人目が欲しいと思えるようになったのです。新米ママも、まだまだだけれど、見た目だけは肝っ玉母ちゃん風になり、小さなことでうろたえなくなりました。お腹にいる赤ちゃんは幸せ者ですね。だって、ママもパパもあなたを育てたことによって、一回りも二回りも親として成長しましたし、あなたのような素敵なお兄ちゃんがいるのだもの。


幸か不幸か、1か月後、君の生活は一変します。お腹の赤ちゃんが、あなたがいる世界に出てくるのです。これはあなたが選択したわけではなく、ママとパパが決めました。不公平だと感じるかもしれません。でも、赤ちゃんも自分で運命を決めて、ママとパパの元に産まれてわけではありません。何度も言うようですが、ママとパパが決めたのです。


ママとパパのお話しをしますね。


ママは3人姉妹の末っ子です。いつもお姉ちゃんに支えられ、とても幸せでした。歳の離れた姉2人は私のことを、喧嘩相手にしたことなどありませんでした。むしろ、甘やかされたぐらいだと思います。パパは一人っ子です。パパは一人っ子でさみしいと思う時があったそうですが、沢山の従兄妹が近所にいたので、兄弟の有難みを理解しながら育ったそうです。ママもパパも近くに、話せる相手、頼れる相手がいる喜びを知っています。もちろん、一人っ子だって、さみしいわけではありません。ただ、ママとパパの経験から勝手に、将来、君が成長して仲良くできる相手が一人増えたらと思って、決めたのです。もちろん、無理に仲良くなってもらおうと思っていません。人には相性っていうものがあるものだと思っています。もし、あなたが大人になっても私たちの選択を気に入らなかったら、ごめんなさい。でも、何となくだけれど、人懐っこいあなたは、赤ちゃんにとって、とっても人情型のお兄ちゃんになるのではないかと楽天的に推測しています。


まだまだ、小さな二歳児のあなた。「ママ、ママ」と呼ばれるたびに、ママはいつも幸せな気持ちになります。あなたに求められるのも今のうちだけ。今という時間を大切にしていきたいと思っています。たまにママのいうことが聞けず、他人に迷惑をかけたり、あなたの身に危険があったりしたときは、雷を落としていますが、それはママがあなたを愛している証拠の一つだと忘れないでください。


あなたの小さな手、小さな足。ぷにぷにしたほっぺたにくりくりしたお目目。まだ、しっかりジャンプもできない不安定な体。小さな一歩。でも走ると意外と速くて、妊婦のママはもうすっかり追いつけなくなりました。言葉も『ワンワン、にゃんにゃん』は卒業して、すっかり『犬、猫』になってきました。


それでもまだ、ママが大好きでママに一番愛されたい時だと思います。しかし、1か月後にはママの態度が変わってしまうかもしれません。イライラしたり、寝不足でぼ~っとしたりすることが多くなるかもしれません。ママの時間が赤ちゃんに割かれることが急激に増えると思います。嫌いになったわけではありません。本当はずっとあなたの小さな手を握っていたい。ママのお膝の上で一緒に絵本を読んだり(ママのお気に入りの時間です。あなたの後頭部を眺めるのが大好きです。)、おもちゃのレールで遊んだりしたい。でも、しばらくは、パパに代わってもらうこともあるかもしれません。寂しい思いをさせてしまうかもしれません。


ごめんね、前のようにいつも傍にいてあげられなくて。でも、忘れないでください。


あなたは私にとって、かけがえのない宝物で、ママの命そのものです。


ママは、君のことが大好きです。赤ちゃんが産まれてもそれは変わりません。


これからも、あなたは私の第一子で、ママの特別なのです。


あなたが18になって、私たちの元を去ってしまっても、この想いは揺るぎません。


あなたは私にとって、ずっとママの赤ちゃんです。』








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